「畳床にはどのような種類があるのですか?」
大きく分けて、わら床と建材床の2つがあります。
わらは、昔から床として使用されてきた素材です。良いものになると、何層にもわらを重ねて、約8分の1に圧縮します。
柔軟性、耐久性、断熱性、保温性、吸音性、などの他に、意外にも燃えにくいと言う特徴をもっています。
建材床は、木材を細かく砕いたチップを圧縮して作ります。
断熱性に優れ、軽量、ダニやカビが発生しにくい、と言った特徴があります。
「畳表って何ですか?」
イ草を麻や綿の糸を使って織った物を畳表と呼びます。
1畳で約3000〜8000本のイ草が使われております。
価格によって、イ草の質や本数、糸の種類が変わります。
安心やくつろぎを感じる、リラックスの色
フィトンチッド放出による森林浴効果
香りによるアロマテラピー効果
二酸化炭素吸着による空気の浄化作用
殺菌作用や吸湿放湿作用など素晴らしい機能がいっぱいです。
「畳縁(たたみへり)って何ですか?」
化学繊維、綿、麻などの素材でできている布で、保護の目的で使用しております。
また、色、柄などデザイン的にも重要な役目をもっています。
「縁なし畳とは?」
縁のない畳のことです。
加工が難しいため、技術料が高くなっております。
「琉球表ってなに?」
普通のイ草ではなく、七島イ草で織られた表です。
肌触りは固く、丈夫なのが特徴です。
縁なし畳に多く使われています。
「ホームセンターの畳替えはどこで行っているの?」
ホームセンターの畳替えは、依頼を受けて畳屋さんなどが行っています。
なので、ホームセンターの畳の販売は、畳店で直接販売するより、経費がかかります。
価格と商品をしっかり確認しましょう。
また、激安チラシにも注意が必要です。値段には必ず理由があります。
畳の材料は大量仕入れをしても安くなりません。
材料を安いものを使う、人件費を安くするなど、直接品質に関係します。
価格の相談に応じてくれる畳屋さんもいますので、
注文の前に、一度お近くの加盟店に相談してみましょう。
「畳の大きさを教えてください」
江戸間:5尺8寸×2尺9寸(176p×88p)
京 間:6尺3寸×3尺1寸5分(191p×95.5p)
さらに、団地サイズと呼ばれる小さい畳もありますが、
それらはあくまで基本の大きさであって、一枚一枚すべて大きさも、形も違います。
「畳の下に新聞紙を敷いた方がいいのでしょうか?」
昔の新聞紙と違い、最近の新聞紙は逆に湿気がたまりやすいので、敷かない方がいいでしょう。
湿気を防ぎ、防虫効果もある畳シートを取り扱っている加盟店もあります。
一度、ご確認ください。
「畳の上にじゅうたんを敷いてもいいでしょうか?」
おすすめできません。
畳の上にじゅうたんや、カーペットを敷くと、畳に吸収された湿気が発散されず、部屋全体が湿気を帯びるだけでなく、ダニやカビが発生しやすくなります。
ダニやカビの発生しやすい時期には、こまめに取り外して、掃除をしましょう。
「新しい畳を乾拭きしたら雑巾に色がつきましたが…」
変色防止や、保護などの目的で刈り取ったイ草は一度泥染めをします。
その泥が残っているのだと思います。
また、安価な商品には人工着色しているものもあります。
着色している表を乾拭きすると雑巾が碧くなります。
「どうしてカビが生えるのですか?」
イ草には抗菌作用があるのですが、その能力を超えた温度、湿度、養分の条件を満たすとカビが発生します。
まめに、掃除や換気を行うことでカビの発生は防げます。
それでもカビが発生してしまったら、まず、ブラシで表面のカビを取り掃除機で吸ってください。
その後、消毒液を染み込ませた雑巾で優しく拭いてください。
「洋間に畳を敷きたいのですが…」
置き畳や、薄い畳、大規模工事まで色々な方法があります。
枚数や条件など、お近くの加盟店にいろいろ注文してください。
職人さんは難しい仕事に飢えています。
「畳の色が違う気がするのですが…」
畳表は農作物ですので、厳密にまったく同じ色ではありません。
また、縦敷き横敷きで光の加減が変わり、色が違って見えることもあります。
「新しい畳に小さな穴があいているのですが…」
新しい畳には、作業中にできる小さな針穴が残ったままになっているものもあります。
使用していれば、数日で消えますが、気になるようでしたら、お気軽にお申し付けください。
「畳替えに良い季節はありますか?」
特にありません。強いて言うなら晴れた日がいいでしょう。
「中古の畳はありませんか?」
中古の畳を部屋に収めようとしても、収まりません。
一枚一枚大きさも形も違うので、たとえ同じ部屋であっても、基本的には畳を入れ替えることはできません。
ですが、近くの加盟店に相談してみてください。
「中国産はやっぱりダメですか?」
中国産の畳表には低価格のものが多く、今や畳表の約60%が中国産だと言われています。
以前に比べ品質も良くなってきておりますが、ただ、食品のように厳しい検査があるわけではないので、使うのを嫌がる畳屋さんが多いのが現実です。
多くの文化が中国から来ていますが、畳は日本発祥の文化です。
その誇りを持って頑張っている畳屋さんや、農家さんのためにも国産の畳表をご用命ください。
「畳の掃除の仕方を教えてください」
掃除機を畳の目にそって優しくかけてください。
雑巾で拭くと、黒ずむことかあります。
水拭きをすると、傷みやすくなるので、なるべくしない方がいいでしょう。
昔ながらの出がらしのお茶葉を絞り、畳の上に撒き、ホウキで掃く方法も非常に良いでしょう。
「畳替えは何年位でやったらいいのですか?」
お使いの畳や、使い方によって違いますが、おおむね3〜4年で裏返しをしていただいて、その後、5〜6年経ったら表替えがいいでしょう。
「畳と畳の間に隙間があって気になります」
家の変形、畳の乾燥による変形、長年踏まれることによる変形などいろいろな原因がありますが、裏返しや、表替えの際に修復いたします。
特に気になるようでしたら、ご相談ください。
「畳工事にはどの位時間がかかりますか?」
各店舗によって違います。
大勢の職人さんがいるところや、手縫いにこだわっているところなど、枚数や内容によっても変わります。
お近くの加盟店に直接お問い合わせください。
「新しい畳にスジがついているのですがこれは何ですか?」
畳表の折り目です。
地厚で良質な表ほど出がちです。
使っていると数日で消えますが、すぐに消したい場合はご相談ください。
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